人は、いつも同じ場所から
世界を見ているわけではありません。
あることについては、
何が起きているのかを落ち着いて見られる。
けれど、別のことになると、
感情の中へ入り込み、
目の前のことしか見えなくなる。
仕事では冷静に判断できても、
家族のことになると反応してしまう。
人間関係では自分を見失っても、
暮らしの中では自然に選べる。
同じ一人の人でも、
出来事によって、いる場所は変わります。
Core&Rayでは、
人がいる場所を大きく4つの世界に分けて見ています。
- 妄想の中の人
- 本の中の人
- 本を読む人
- 本を意図的に書ける人
これは、人を4種類に分けるためのものではありません。
今、自分がどこから世界を見ているのかを
知るためのものです。

妄想の中の人
妄想というと、
現実にはないことを空想する姿を
思い浮かべるかもしれません。
Core&Rayでいう妄想は、
それだけではありません。
実際に起きていることではなく、
自分の解釈や思い込みを見ている状態です。
たとえば、
送ったメッセージに返事が来なかった時。
現実に起きているのは、
「まだ返事が来ていない」
ということだけです。
けれど、
嫌われたのかもしれない。
何か気に障ることを言ったのかもしれない。
きっと怒っている。
と考え始めることがあります。
それは、まだ確認できていないことです。
けれど、自分の中で作った物語を現実のように感じ、
不安になったり、悲しくなったり、
相手に腹を立てたりします。
この時に見ているのは、
目の前の現実ではありません。
自分が作った物語の中にいます。
過去の記憶。
まだ起きていない未来。
相手の気持ちへの推測。
思い込みや決めつけ。
それらを現実と一緒にしているのが、
妄想の中にいる状態です。
本の中の人
本の中の人は、
実際に起きている出来事の中にいます。
嬉しいことが起きれば喜び、
悲しいことが起きれば悲しむ。
思いどおりにならなければ怒り、
先が見えなければ不安になる。
目の前で起きていることを体験し、
その出来事に反応しています。
これは、生きていれば
誰にでも起こることです。
けれど、出来事の中に入り込んでいる時は、
自分と出来事を分けて見ることができません。
なぜ自分が反応しているのか。
どこからその出来事を見ているのか。
その反応によって、
何を本に書いているのか。
そこまでは見えていません。
本の中にいるため、
自分がいる本全体を読むことができないのです。
本を読む人
本を読む人は、
出来事を体験しながら、
そこで何が起きているのかを理解できる人です。
自分は何を見ているのか。
何に反応しているのか。
なぜ同じことを繰り返しているのか。
今、何を本に書いているのか。
自分の反応だけでなく、
肉体や意識、エネルギー、現実のつながりを見ながら、
自分の本を読んでいきます。
本を読むとは、
ただ冷静に眺めることではありません。
外から自分を分析し、
正しい答えを出すことでもありません。
自分の中で起きていることと、
現実で起きていることを通して、
その構造を理解することです。
理解すれば、
それまでと同じ見方や使い方を
続けることはできなくなります。
本を読むことについては、
次の記事でもう少し詳しく見ていきます。
本を意図的に書ける人
本を意図的に書ける人は、
自分が何を書いているのかを知り、
意図して書ける人です。
ただし、
頭で望む現実を決めて、
そのとおりになるよう考えることではありません。
無理に前向きになったり、
嫌な感情を消したりすることでもありません。
本を読み、
肉体とエネルギーの対話が戻ることで、
書き方が見えてきます。
何を書けばいいのかを
外から教えてもらうのではなく、
自分の中で確かめながら、
意図したものを書けるようになる。
人は本来、
本を意図的に書ける存在です。
けれど、
自分がどこにいて、
何を書いているのかが分からなければ、
意図して書くことはできません。
4つの世界に優劣はない
4つの世界は、
人の優劣を表すものではありません。
妄想の中にいるから悪い。
本を読めるから偉い。
そのような区分ではありません。
人は生きていれば、
いつでも本の中へ入ります。
大切なことほど、
感情の中へ入り込むこともあります。
気づかないうちに、
過去の記憶や未来への不安から
物語を作ることもあります。
大切なのは、
自分を評価することではなく、
今、自分はどこにいるのか。
それを知ることです。
今いる場所が分かれば、
そこから何を見ているのかが分かります。
そして、
自分が何を本に書いているのかも
見えるようになります。
まとめ
人は大きく、
- 妄想の中
- 本の中
- 本を読む場所
- 本を意図的に書ける場所
に存在しています。
けれど、一人の人が
どれか一つの世界に固定されているわけではありません。
出来事や分野によって、
いる場所は変わります。
そのためCore&Rayでは、
何かを変えようとする前に、
まず自分の位置を確認します。
今、自分はどこにいるのか。
そこから、何を見ているのか。
位置が分かることで、
初めて自分の本を読むことができます。
次は……
では、本を読むとは
実際にはどういうことなのでしょう。
次の記事では、
「本を読む」ということについて
もう少し詳しく見ていきます。


コメント